便座交換にかかる費用と方法を徹底解説!失敗しない選び方
トイレの使い心地を大きく左右する便座。汚れや経年劣化が気になるときや、もっと快適な機能を求めるときは便座交換を検討するのがおすすめです。
しかし、どんなトイレでも交換できるわけではなく、便座の種類や費用相場など、事前に知っておくべきポイントは多くあります。本記事では、便座交換できるトイレの見分け方から便座の選び方、DIY交換の手順や業者選びのコツまで詳しく解説します。
目次
便座交換の基本:交換できるトイレかどうかの見分け方
組み合わせ便器と一体型便器の違い
賃貸物件で交換する際の注意点
知っておきたい便座の種類と特徴
普通便座・暖房便座・温水洗浄便座の違い
O型・U型など形状とサイズの選び方
主要メーカー比較:TOTO・LIXIL・Panasonicほか
便座交換の費用相場:ホームセンター・家電量販店・専門業者
ホームセンターで交換依頼をする場合
家電量販店に依頼した場合
水道業者に依頼した場合
自分で便座を交換する際にかかる費用
DIYで便座交換する方法と手順
事前準備:止水栓と電源プラグの確認
古い便座の取り外し方:普通便座・温水洗浄便座
新しい便座の取り付け方と動作チェック
便座交換の基本:交換できるトイレかどうかの見分け方
まずは、自宅のトイレが便座を交換可能かどうかを確認しましょう。組み合わせタイプか一体型タイプかによって交換可否や注意点が異なります。
便座のみの交換ができるかどうかは、トイレの構造によって決まります。一般的には、タンク、便器、便座が分かれた組み合わせ便器は比較的簡単に交換できますが、一体型便器ではメーカーや型番により部品交換が難しくなるケースがあります。実際に交換できるか不安な方は、トイレの型番や取り付け方法を事前に確認し、メーカーの説明書や専門サイトをチェックすると安心です。メーカーに直接連絡して、交換可能なのかを聞いてみるのが確実です。費用面では、交換できる便器のほうが修理より安く済むことも多いため、コストを抑えつつ快適性を向上させたい場合にはおすすめの方法といえます。
組み合わせ便器と一体型便器の違い
組み合わせ便器はタンクと便座部分が独立しているため交換作業がしやすく、費用も比較的抑えられます。一方で、一体型便器はタンクや洗浄機能が一体化しているため、メーカーから専用の交換用便座が用意されていない場合は対応が難しく専門業者への依頼が必須になるケースがあります。自分のトイレがどちらのタイプに該当するかを把握し、交換が可能かどうかをしっかりと確認することが大切です。
賃貸物件で交換する際の注意点
賃貸物件では勝手に便座交換を行うと退去時のトラブルに発展することがあります。必ず管理会社やオーナーに相談し、許可が得られてから交換作業を行うようにしましょう。また、原状回復義務がある場合は、退去時に元の状態に戻す必要がある場合があります。これは契約やオーナーの意向に依存するため、こちらも確認しておきましょう。交換前の便座をしっかり保管しておく、もしくは交換後の便座に元に戻せるようなプランを立てておくと安心です。
知っておきたい便座の種類と特徴
便座には基本的な普通便座から、暖房機能や温水洗浄機能が付いた高機能タイプまで幅広い種類があります。
商品のラインナップは多彩で、一般的な普通便座のほかに暖房便座や温水洗浄便座など、機能の違いによって快適性が大きく変わります。日常的に使いやすく、手入れやすいものを選ぶには、機能性だけでなくトイレの形状への適合や設置スペースも重要です。また、各メーカーによる操作パネルの位置やデザイン差も確認しておくと、使い勝手をより向上させることができます。
普通便座・暖房便座・温水洗浄便座の違い
普通便座はコストが抑えられる点が魅力で、座面の着脱も簡単です。一方で、冬場の寒さ(座面の冷たさ)を気にするなら暖房便座、さらに加えて衛生面を考慮したい場合は温水洗浄便座が便利です。温水洗浄便座は洗浄機能や温風乾燥などの多機能モデルも豊富で、手軽に清潔感を維持できます。ただし、機能が増える分、価格も上がるため、使用目的や予算に応じた選択が必要です。
O型・U型など形状とサイズの選び方
便器の形状にはO型、U型、やや大きめの大型タイプ(エロンゲート)などが存在します。購入前には既存の便器サイズを測り、対応サイズが明記された便座を選ぶようにすると、取り付け不良や水漏れなどのトラブルを回避できます。さらに、形状によっては取り付け部のネジ位置が異なる場合があるので、事前にしっかりと確認しておきましょう。
主要メーカー比較:TOTO・LIXIL・Panasonicほか
メーカーによって機能やデザインに特色があり、例えばTOTOは洗浄機能や節水性、LIXILはメンテナンス性、Panasonicは使いやすいリモコン操作など、それぞれ強みを持っています。抗菌性能はどのメーカーも力を入れていますが、性能差がやはり存在します。ここは価格に反映されている場合がほとんどです。アフターサポートや部品の入手性、故障時の対応なども選ぶ際には重要なポイントです。快適なトイレ環境を長く維持するために、単純な価格比較だけでなく総合的な信頼性を考慮すると良いでしょう。
便座交換の費用相場:ホームセンター・家電量販店・専門業者
便座を購入・交換する際、費用はどこに依頼するかによって大きく異なります。主な選択肢となるホームセンター、家電量販店、水道専門業者などの費用相場を把握しましょう。
一般的な便座交換の費用は、便座本体の値段と取り付け工事費の合計で決まります。普通便座では1万~2万円台から、高機能な温水洗浄便座では5万円を超える場合もあり、取り付け工事費が1万円前後が相場と考えてよいでしょう。追加工事が必要になるとそれに伴う費用が発生することもあるため、見積もり時に取り付け環境を正確に伝えておくことが大切です。
ホームセンターで交換依頼をする場合
ホームセンターでは本体価格と交換工事費がセットになったプランを提供していることが多く、初めて便座交換を検討する方でも手軽に頼めます。大型店だと割引セールやポイント還元が定期的に行われており、タイミングが合えば予算を抑えられるメリットがあります。ただし、店舗ごとに扱っているメーカーやモデルが限られる場合もあるため、希望する便座が決まっている方は事前に在庫や取り扱いの有無を確認しましょう。
家電量販店に依頼した場合
ホームセンターと似ていて、家電量販店での本体価格及び取付工事費は、キャンペーン期間やポイント制度を利用することでお得になることがあります。交換検討時期のセール状況などで比較すると良いでしょう。
水道業者に依頼した場合
水道業者は水回りの知識が豊富で、複雑な配管や特殊な形状の便器にも柔軟に対応できる点が特徴です。ついでに家の水回り点検を行ってもらえるのも専門業者の魅力でしょう。地域によりますが、ホームセンターや家電量販店で依頼しても委託先の地元水道業者がくることもあります。その点、直接水道業者に依頼することができれば、工事費用を安く抑えられる場合があります。しかし、業者によってはホームセンターや家電量販店のように大量仕入れを行っていない場合があるため、機種によっては本体価格がやや高めになることがあります。
安心感とコストのバランスを踏まえたうえで依頼先を選ぶと良いでしょう。
自分で便座を交換する際にかかる費用
インターネット通販や専門店で便座本体を購入して自分で交換する場合、基本的には本体価格のみで済むため、全体費用を抑えやすいです。ただし、止水栓の根本的な故障や特殊パーツが必要になる場合は追加費用がかかることがあります。DIY初心者の場合は必要な工具の購入コストや作業ミスによるリスクもある点を考慮し、可能ならば取り付け方法を十分に調べ、手順を一度最後までイメージしてから取り掛かると良いでしょう。
DIYで便座交換する方法と手順
工具や手順をしっかり把握すれば、便座交換はDIYでも可能です。注意点を押さえたうえで、安全かつ確実に進めていきましょう。
DIYでの便座交換は費用を抑えられる一方で、水漏れやパーツの紛失・破損などのリスクもあります。手順ごとに必要な工具を確認し、トラブルを防ぐための準備をしっかり行うことが成功のカギです。最近ではメーカー公式サイトで動画説明を公開していることも多く、初めてでも取り付けをイメージしやすくなっています。焦らずに段階を踏んで進め、取り付け後には必ず動作テストをするのがおすすめです。
事前準備:止水栓と電源プラグの確認
作業を始める前に、まずトイレ横にある止水栓を閉めて水が出ないようにし、漏水トラブルを防ぎます。温水洗浄便座の場合はコンセントを抜くなど、電源を遮断してから交換作業に取りかかるのが基本となります。工具としてはドライバーやモンキーレンチ、場合によっては配管シールテープなどが必要なこともあるため、作業前の確認を徹底しましょう。作業中は少なからず水が出るため、タオルや雑巾、バケツを用意しておくと安心です。
古い便座の取り外し方:普通便座・温水洗浄便座
古い便座は固定用のボルトやナットを外してゆっくり持ち上げれば外せることが多いです。温水洗浄便座の場合は給水ホースが接続されているので、給水ホースを取り外す際にはタオルを当てながら取り外します。分解中にネジやゴムパッキンを誤って捨ててしまわないよう、小さなパーツはまとめて保管しておくのがポイントです。
新しい便座の取り付け方と動作チェック
新しい便座の取り付けは、説明書の指示に従って固定用のプレートを設置し、給水ホースや電源プラグを正しく接続することが重要です。取り付け後は止水栓を開けて水漏れがないか、温水洗浄便座の場合は洗浄機能が正常に動作するかを必ず確認しましょう。最後に、便座のがたつきやリモコン操作の反応をチェックして問題がなければ作業完了です。
便座選びのポイント:機能性・省エネ性・リモコン位置など
便座には多彩な機能が搭載されていますが、使いこなせない機能を選んでもコストがかさみ、ただ故障のリスクが増すことになります。必要な機能をしっかり洗い出して、満足のいく便座を選びましょう。
便座を選ぶ際は、機能の豊富さだけでなく日常的な使い勝手、清掃のしやすさ、省エネ性能などの点を比較しましょう。特に温水洗浄便座の場合、リモコン操作が手元と壁付けのどちらが良いか、ボタン配置や操作性の違いでも使いやすさが変わります。さらに節電モードやタイマー機能の有無は電気代を抑えるうえで重要なので、機能とランニングコストのバランスを確認してみてください。
価格と性能のバランスを考慮する
高機能タイプは洗浄力や快適機能が優れている一方、導入費用や維持費が高めになりがちです。実際に使う機能と、家族構成やライフスタイルを踏まえたうえで、予算とのバランスを考慮することが失敗しないポイントになります。見た目に華やかな機能だけに注目するのではなく、実用性を第一に検討すると満足度が高まります。
交換サイクルを意識したモデル選択
便座は長く使うほど消耗するパーツも出てきますが、メーカーごとに部品交換のしやすさや保証期間の設定などが異なります。劣化しづらい素材を採用したモデルや、修理がしやすい設計の製品を選んでおくと長期的にはコストを抑えられます。寿命を考慮しながら、定期的な点検のしやすさやメーカーのアフターサポート体制をチェックすることもおすすめです。安い機種で交換部品のないモデルを数年で買い替えていくか、高価な機種で交換部品の供給が多いモデルを長く使うか、イメージしてみると良いでしょう。
プロに依頼するメリットと業者選びのコツ
DIYでは不安がある、あるいは作業時間を確保できない場合はプロへの依頼がおすすめです。費用がかかる分、保証やアフターサービスが充実している点が魅力です。
プロに依頼すると、止水栓の不具合や配管トラブルなど思わぬ事態にもすぐに対応してもらえます。また、施工保証を行っている業者も多く、万が一不具合が生じた際には無償で修理を受けられることがあります。業者選びの際は見積もりの内容を比較し、工事費の詳細やアフターサポートの有無をしっかり確認しましょう。
まとめ:便座交換で快適なトイレ空間を手に入れよう
便座交換はトイレの快適性を高める最も手軽な方法の一つです。自分に合った交換方法や便座を選び、より快適なトイレ空間を手に入れましょう。
これまで見てきたように、便座交換には豊富な選択肢と費用相場があります。ホームセンターや家電量販店、専門業者など、それぞれのメリット・デメリットを把握したうえで、自分の目的と予算に合った方法を選ぶことが大切です。機能面やデザイン性、将来的な交換サイクルまで考慮して便座をアップグレードすれば、日々の暮らしの中で快適さと清潔感を同時に実感できるでしょう。

