薄型エコキュートを比較するポイント|角型との違い・価格・おすすめ機種
薄型エコキュートは、角型では置けない・通路を塞ぐといった「設置スペースの制約」を解決しやすい一方、価格や効率面で不利になることもあります。
本記事では、角型との違い(サイズ・容量)、設置に必要なスペース、価格と工事費の内訳、補助金、メリット・デメリットを整理したうえで、主要メーカーの薄型おすすめ機種の選び方を比較します。
最後に、設置前に確認すべきチェックリストをまとめるので、見積もり取得前の判断材料として活用してください。
目次
薄型エコキュートとは?角型との違い
薄型と角型のサイズ差(奥行き・幅・高さ)
貯湯タンク容量と家族人数の目安
薄型エコキュートのサイズ・大きさ
設置に必要なスペース(タンク・ヒートポンプ)
設置場所の注意点(浴室距離・搬入経路・基礎)
薄型エコキュートの価格と設置費用
本体価格が角型より高くなりやすい理由
工事費込みの見積もりで見るべき内訳
補助金対象になる条件
薄型エコキュートのメリット
省スペースで設置できる
景観を損なわず設置できる
薄型エコキュートのデメリット
角型より価格が高い
年間給湯保温効率が低い場合がある
ラインナップ・機能・容量が限られることがある
耐震性・安定性の注意点
薄型エコキュートはどんな人におすすめ?
設置スペースが狭い住宅・集合住宅
外観や設置位置の目立ちにくさを重視する家庭
メーカー別おすすめ薄型エコキュート比較
パナソニックの薄型エコキュート
ダイキンの薄型エコキュート
三菱の薄型エコキュート
日立の薄型エコキュート
コロナの薄型エコキュート
薄型エコキュートとは?角型との違い
薄型は「奥行きを抑えて幅を広げた形状」が基本で、設置条件に強い反面、価格・効率・選べる機種数に差が出やすいのが特徴です。
エコキュートのタンク形状は大きく薄型と角型に分かれます。薄型は奥行きを短くして、外壁からの張り出しや通路の圧迫を減らせるようにした形です。
一方で、薄型は角型より製品数が少なく、同じ容量でも本体価格が上がりやすい傾向があります。また、機種によっては年間給湯保温効率が角型より低いケースもあり、電気代まで含めた比較が大切になります。
結論としては、薄型は性能の優劣で選ぶというより、まず設置条件を満たせるかを起点に、価格・効率・欲しい機能のバランスで候補を絞るのが現実的です。
薄型と角型のサイズ差(奥行き・幅・高さ)
薄型の最大の特徴は、角型より奥行きが短いことです。目安として角型より20〜30cm程度奥行きを短縮できることが多く、外壁からの張り出しを抑えられます。
その代わり、薄型は幅が長くなりやすい点が重要です。薄型タンクの寸法目安は、幅1,070〜1,120mm、奥行430〜450mm程度が一つの基準になります。角型は幅が短い一方で奥行が長く、敷地の使い方が変わります。
通路を確保したい、勝手口の動線を塞ぎたくない、隣地境界が近いなど「前に出っ張ることが困る」場所では薄型が効きます。逆に、横方向の余裕が少ない場合は薄型が不利になるため、幅方向の干渉物(門柱、配管、メーター類、植栽)まで含めて確認が必要です。
高さは容量の影響を受けやすく、同じシリーズでも370Lと460L(または430L)では高さが大きく変わります。設置場所にひさしや窓がある場合は、横だけでなく上方向の干渉も見落としやすいポイントです。
貯湯タンク容量と家族人数の目安
薄型でも主流の容量帯は370Lと460Lで、メーカーによっては430Lや300Lがあります。一般的な目安は、370Lが2〜4人、460Lが4〜5人(多めに見れば〜7人)です。
ただし容量選びは人数だけでは決まりません。入浴時間が集中する家庭、追いだきをよく使う家庭、来客が多い家庭は、同じ人数でも湯切れしやすいので余裕を持たせる方が失敗しにくいです。逆に、シャワー中心で入浴時間が分散しているなら、目安より小さくても足りる場合があります。
薄型は角型よりラインナップが限定されやすい点も要注意です。例えば、メーカーによっては薄型の大容量が460Lではなく430Lというケースもあり、同じ「4〜5人向け」でも余裕度が変わります。将来の家族構成や在宅時間の変化まで含め、湯切れのストレスを許容できるかで判断すると選びやすくなります。
薄型エコキュートのサイズ・大きさ
薄型は「タンクが薄い」だけでなく、ヒートポンプや配管、基礎まで含めた総合スペースで判断することが重要です。
カタログ寸法だけで置けると判断すると、現場で「ヒートポンプが置けない」「点検スペースが取れない」といったトラブルが起きがちです。エコキュートはタンクだけでなく、室外機に近いヒートポンプユニットが必ずセットになります。
また、施工基準には離隔距離や点検・配管スペースの考え方があり、ぎりぎりに詰めるとメンテナンスができない、振動や音が増幅する、といった実害につながることがあります。
薄型の比較では、タンク寸法の差よりも「配置の自由度」と「必要な離隔を確保できるか」を重視すると、見積もりのやり直しや追加費用を減らせます。
判断しきれない場合は、迷わず業者へ相談しましょう。
設置に必要なスペース(タンク・ヒートポンプ)
設置に必要なスペースは、タンク本体の幅・奥行きだけでは決まりません。ヒートポンプユニットの設置面積、吸排気や点検のための離隔距離、配管を回すための余白が必要になります。
配置パターンによって必要幅は変わります。タンクとヒートポンプを一直線に並べると横幅が必要になり、L字配置にすると横方向の要求は減る一方、配管取り回しや隣家への向きの調整が必要になります。
さらに、薄型タンクは幅が長い分、基礎の取り方やアンカー固定位置にも影響します。単に「奥行きが短いから置ける」と考えず、タンクとヒートポンプのセットで平面図を描いて判断するのが確実です。
設置場所の注意点(浴室距離・搬入経路・基礎)
浴室(浴槽)までの距離が長いと、お湯が出るまでの待ち時間が増えたり、配管で熱が逃げて効率が落ちたりする可能性があります。交換工事では既設位置に合わせがちですが、薄型にすることで配置が変わる場合は、給湯動線も再確認する必要があります。
搬入経路も追加費用が出やすいポイントです。門扉幅、通路幅、段差、曲がり角、室外機の上げ下ろしが必要かなどで、人数追加やクレーン対応が必要になることがあります。見積もり前に写真や採寸を用意しておくと精度が上がります。
基礎は安全性と寿命に直結します。コンクリート基礎の状態、アンカー固定、水平、排水の勾配、転倒防止措置が適切でないと、振動・騒音増加や漏水リスクにつながります。薄型は幅が長い分、据付条件によって安定性が変わるため、メーカーの施工基準に沿った施工ができる業者かも重要な比較ポイントです。
基本的には現場調査がつきものです。業者と一緒に検討すると良い結果に恵まれます。
薄型エコキュートの価格と設置費用
薄型は本体が高くなりやすいため、総額は「工事費込み」で比較し、補助金も含めた実質負担で判断します。
薄型は本体価格だけを見ると割高に感じやすいですが、エコキュートは工事の比重が大きく、条件次第で追加費用が発生します。そのため比較は必ず工事費込みの総額で行う必要があります。
また、同じ薄型でも給湯圧や除菌、太陽光連動などの機能グレード差で価格が大きく変わります。安い見積もりが出ても、欲しい条件(例えば2階シャワーの勢い)を満たしていないと、結局満足度が下がります。
補助金の適用可否まで含めて実質負担額を並べると、薄型でも納得感のある選択がしやすくなります。
本体価格が角型より高くなりやすい理由
薄型は形状の都合でタンク構成が複雑になりやすく、同容量の角型に比べて製造コストが上がります。加えて、角型より販売量が少ないため、量産効果が出にくいことも価格差の要因になります。
実売ベースでは同容量・同グレード比較で数万円程度、薄型の方が高くなるケースがよくあります。ただし価格差は一定ではなく、給湯圧の違い(標準圧か高圧か)や、シリーズの断熱・省エネ機能の差でも大きく変動します。
比較のコツは、形状だけで判断せず、容量・給湯圧・機能グレードを揃えたうえで、薄型と角型の差額を確認することです。そうすると「薄型にする理由」がコストに見合うかを冷静に判断できます。
工事費込みの見積もりで見るべき内訳
見積もりでは、本体価格のほかに、既設撤去・処分、搬入搬出、基礎調整、配管工事、電気工事、リモコン交換、諸経費、アフター保証の有無を確認します。総額だけでなく、何が含まれているかが重要です。
追加費用になりやすい条件も先に押さえておくと安心です。例えば、搬入困難で人手や機材が増える、配管延長が必要、分電盤やブレーカー容量・配線の更新が必要、耐塩害・寒冷地仕様を選ぶ、などは金額差が出やすい項目です。
比較では、同じ条件で2〜3社から相見積もりを取り、追加費用の想定を文章で明記してもらうのが有効です。口頭の説明だけだと、工事当日の追加請求で揉めやすいため注意してください。
補助金対象になる条件
補助金は国・自治体ともに年度や地域で条件が変わる前提があります。そのため「必ずもらえる」わけではありませんので、見積もり段階で対象可否を確認することが大切です。
一般的に求められやすい要件としては、対象機種であること(省エネ基準を満たすなど)、導入証明や書類が揃うこと、登録事業者による適正施工、申請期限内であることなどが挙げられます。
進め方としては、候補機種が補助金の対象か、業者が申請対応できるか、必要書類とスケジュールは問題ないかを、契約前に確認します。補助金前提で機種を決める場合は、対象外になった際の代替案も用意しておくと安全です。
薄型エコキュートのメリット
薄型の強みは「奥行き制約への強さ」と「見た目の圧迫感の少なさ」で、設置事情によっては最適解になります。
薄型のメリットは、単なる省スペースではなく「外壁からの張り出しを減らせる」点にあります。奥行き方向の余裕がない住宅では、角型だと物理的に設置できない、または生活動線を潰してしまうことが起きます。
また、住まいの外観にとって給湯機器は意外と目立つ存在です。薄型は形がスリムに見えやすく、道路側や玄関近くなど目につく場所でも違和感を抑えられることがあります。
結果として、薄型は性能のためというより、敷地条件と見た目の制約をクリアしてエコキュート化を実現するための選択肢となります。
省スペースで設置できる
奥行きが短いことで、隣地境界が近い場所や、細い通路を確保したい場所で有利になります。例えば勝手口の前、駐輪スペースの脇、家の側面通路など、角型だと通行の邪魔になりやすい場所でも、薄型なら設置できる可能性が高まります。
特に都市部の住宅では、外壁から敷地境界までの距離が限られていることが多く、角型の奥行きがネックになります。薄型にすることで「置けるかどうか」の問題をクリアし、機器更新の選択肢を広げられます。
ただし幅が伸びるため、横方向の干渉がないかは必ず確認してください。省スペースに見えても、実際は必要スペースの方向が変わるだけという点が、薄型選びの落とし穴です。
景観を損なわず設置できる
玄関横や道路側など、目立つ位置に設置せざるを得ない場合、薄型は圧迫感を抑えやすい傾向があります。角型のような塊感が出にくく、外壁に沿って納まりやすいためです。
外観配慮を重視するなら、タンク色や表面の質感だけでなく、配管の露出を減らす施工、目隠しフェンスの配置、植栽との距離なども合わせて検討すると完成度が上がります。
見た目のために無理な配置にすると、騒音やメンテナンス性が悪化しやすいので、景観と施工基準の両立を前提に計画しましょう。
薄型エコキュートのデメリット
薄型は万能ではなく、コスト・効率・選択肢・安定性の観点で角型より不利になりやすい点を理解して選ぶ必要があります。
薄型は設置制約に強い一方で、同条件の角型と比べると割高になりやすく、機種の選択肢も狭まります。置けるから薄型、という単純な判断をしてしまうと、後から機能不足や電気代で不満が出ることがあります。
特に見落とされやすいのが効率です。年間給湯保温効率は機種によって差があり、薄型は角型より数値が下がるケースがあります。差が小さく見えても、長期使用では積み上がります。
さらに薄型は幅が長い分、据付条件によっては安定性への配慮が必要です。価格・効率・機能・施工品質の4点をまとめて比較して、薄型にするかを確認しましょう。
角型より価格が高い
薄型は同容量・同グレードの角型と比べて本体が高くなりやすく、初期費用が増える傾向があります。結果として、電気代の節約で回収するまでの期間が長くなる可能性があります。
ただし、角型が置けない場合は比較相手が存在しないため、価格だけで薄型を否定するのも現実的ではありません。重要なのは、薄型にしたことで発生する上乗せ分を、設置性や生活動線の確保という価値で納得できるかです。
判断は総額で行い、補助金や電気代差も含めた実質負担で並べると、納得がいくでしょう。
年間給湯保温効率が低い場合がある
年間給湯保温効率は、数値が高いほど電気代に有利な指標です。同じシリーズでも薄型の方が数値が低い場合があり、長期的な維持費で差が出ることがあります。
差が出たときの考え方としては、効率の違いをそのまま電気代に直結させるのではなく、家族の使用量や沸き上げ設定、地域の外気条件でも変動すると考えることが大切です。それでも、機種比較の段階で数値を見ておけば、想定外の維持費が増すことを避けやすくなります。
比較では、薄型か角型かよりも、候補機種同士の効率と機能が釣り合っているかをも見てみると良いでしょう。
ラインナップ・機能・容量が限られることがある
薄型はメーカーやシリーズによって、選べる機種がフルオート中心になりやすく、セミオートや給湯専用の選択肢が少ない傾向があります。必要最低限で良い家庭ほど、薄型だと選択肢が狭く感じることがあります。
容量も偏りやすく、370Lと460L(または430L)に限定されることが多いです。例えば「4〜5人で460Lが欲しい」と思っても、メーカーによっては薄型の最大が430Lで、条件を満たさないことがあります。
さらに、欲しい機能との両立も要確認です。高圧給湯、除菌、スマホ連携、太陽光連動などはシリーズ差が大きいため、薄型という条件を満たした上で、必要機能が揃うかをチェックしましょう。
耐震性・安定性の注意点
薄型は幅が長くなるため、設置条件によっては安定性への配慮がより重要になります。耐震クラスの考え方や、アンカー固定、基礎強度、転倒防止措置が仕様通りになっているかを確認してください。
特に既設からの交換では、古い基礎のまま設置する場合があります。基礎が劣化していたり水平が出ていなかったりすると、振動・騒音・ドレン排水不良の原因になりやすく、薄型のメリット以前に快適性を損ねます。
メーカー仕様と施工基準に従い、現地調査で基礎と固定方法を具体的に説明できる業者を選ぶことが、薄型で失敗しない近道です。
薄型エコキュートはどんな人におすすめ?
薄型が向くのは「置けるかどうか」が最優先になる住環境や、「目立ちにくさ」を重視する住まいです。
薄型は価格や効率で必ずしも有利ではないため、向いている人ははっきりしています。最優先が設置条件で、角型だと生活動線や敷地制約をクリアできないケースが代表例です。
また、道路側や玄関周りなど、人目につく場所に設置する必要がある住まいでは、薄型の納まりの良さが価値になります。
薄型を前提にする場合は、給湯圧・容量・騒音・搬入の4点を先に条件化しておくと、機種選びと見積もりがスムーズです。
設置スペースが狭い住宅・集合住宅
隣地境界が近い、通路が狭い、敷地が細いなど、角型の奥行きが物理的に厳しい場合は薄型が有力候補になります。奥行き方向の余裕がない家ほど、薄型による改善効果が大きいです。
集合住宅の場合は、そもそも設置条件が戸建てより厳しくなります。管理規約の確認に加えて、騒音の影響、排水の流し先、搬入経路の制約を事前にチェックしてください。
無事に設置可能と分かった後は、入浴人数と使用パターンに合わせて容量と給湯圧を詰めると、薄型でも満足度の高い選択になります。
外観や設置位置の目立ちにくさを重視する家庭
玄関前や道路沿いなど、視線が集まる位置に設置せざるを得ない場合、薄型は圧迫感を抑えやすく、外観の違和感を減らせます。とくに外壁に沿って設置できる敷地では、薄型の形状が活きます。
ただし、目立たせたくないからといって通路奥の狭い場所に押し込むと、壁反射で音が響いたり、点検が困難になったりします。
目隠しや配置計画とセットで検討し、景観と騒音・メンテナンス性を同時に満たす位置を探すのがおすすめです。
メーカー別おすすめ薄型エコキュート比較
薄型はメーカーごとに「容量」「給湯圧」「効率」「機能」「薄型の取り扱い範囲」が異なるため、代表的な特徴を押さえて候補を絞ります。
薄型はそもそも製品数が多くないため、メーカーごとの得意分野を理解すると選定が早くなります。比較軸としては、容量帯(370/460/430/300)、給湯圧(標準圧か高圧か)、省エネ機能、清潔・快適機能、太陽光連動やスマホ連携の有無が中心です。
また、寸法表記はメーカーによって「幅・奥行き」の向きが異なることがあります。図面で実際の配置方向を確定しないと、採寸ミスにつながります。
以下では代表メーカーの薄型の傾向を整理し、どんなニーズに合いやすいかを比較します。
パナソニックの薄型エコキュート
パナソニックは薄型のラインナップが相対的に豊富で、比較検討しやすいメーカーです。薄型でも標準圧の選択肢があり、必要以上に高圧へ寄せずにコストを抑えたい場合に候補になりやすいのが特徴です。
シリーズ差は、主に省エネ・快適機能の厚みと価格のバランスで見ます。機能を積むほど便利になりますが、薄型は本体が高くなりやすいので、使う機能だけに絞る判断が総額を安定させます。
寸法目安は幅約1,078mm・奥行約440mmの薄型が中心で、容量は370Lと460Lが選びやすい構成です。設置条件が厳しい場合でも候補が残りやすい点が強みです。
ダイキンの薄型エコキュート
ダイキンは給湯圧を重視した比較軸で強く、薄型でもパワフル高圧タイプを中心に検討しやすいメーカーです。2階浴室やシャワーの勢いを改善したいニーズと相性が良いです。
省エネ面では年間給湯保温効率(JIS値)を機種ごとに確認し、同じ薄型でも効率と機能のバランスが取れているかを見ます。太陽光の余剰電力を活用したい場合は、昼間の沸き上げ制御などの考え方も比較ポイントになります。
寸法目安は幅約1,075mm・奥行約438mmで、容量は370Lと460Lが中心です。高圧を前提に薄型を選びたい人に向きます。
三菱の薄型エコキュート
三菱はシリーズ構成が整理されていて選びやすく、快適・清潔機能を重視する人におすすめのメーカーです。配管洗浄や除菌系など、暮らしの不満を減らす機能がシリーズによって明確に分かれています。
薄型を選ぶうえでの注意点は、容量が370Lと430Lの構成になりやすく、他社の460Lが前提の人は容量差を理解して選ぶ必要があることです。4〜5人で湯量に余裕を持たせたい場合は、生活パターンと合わせて慎重に判断してください。
寸法目安は奥行約430mm・幅約1,120mmの薄型が代表的で、高さは容量により大きく変わります。薄型でも機能性で妥協したくない人の候補になります。
日立の薄型エコキュート
日立の薄型はフルオートを軸に選びやすく、湯温設定や配管洗浄、耐震など基本性能を重視する人に向いています。機能の方向性が分かりやすく、候補を絞りやすいのが特徴です。
注意点として、寸法の表記で幅と奥行きの向きが他社と違って見える場合があります。設置場所の採寸では数字だけで判断せず、設置図面で「どちらの方向に1,090mmが来るのか」を必ず確認してください。
容量帯は370Lと460Lが中心で、薄型でも家族人数に合わせた選択がしやすい構成です。設置条件とあわせて、給湯圧の体感や必要機能を確認して選ぶのが良いです。
コロナの薄型エコキュート
コロナは薄型で300Lを含むラインナップがあり、少人数世帯やコンパクト志向にも選択肢が残りやすいメーカーです。設置スペースだけでなく、過不足のない容量選びをしたい場合に比較しやすいのが特徴です。
薄型でも高圧力パワフル給湯やアプリ対応などを備えた機種があり、価格と機能のバランスで選べます。デザイン性を重視したモデルと、省スペースに振ったモデルで方向性が異なるため、何を優先するかを先に決めると選定が速くなります。
寸法目安は幅約1,090mm・奥行約450mm程度が中心で、300Lは高さが抑えられることもあります。少人数で置き場が厳しいケースの有力候補です。
設置前に確認したいチェックリスト
薄型で失敗しやすいのは「置けると思ったが条件が足りない」「設置後に音や圧が気になる」などの事前確認不足です。
薄型エコキュートは、設置条件をクリアするための選択である分、現地条件の見落としがそのままトラブルになりやすいです。とくに騒音、搬入、配管距離、給湯圧は、設置後に簡単に直せない要素です。
また、業者の見積もりは同じ薄型でも前提条件が違うと正しく比較ができません。チェック項目を揃えてから相見積もりを取ると、総額と内容の差が見えやすくなります。
騒音対策(隣家との距離・向き)
音の主因はヒートポンプユニットで、運転音が気になりやすいのは夜間です。隣家の窓や寝室の位置、設置向き、離隔距離を事前に確認し、生活時間帯が重なる方向を避ける配置が基本になります。
狭い通路や建物の角など、壁が近い場所に置くと反射で音がこもりやすく、体感として大きく聞こえることがあります。薄型でタンクの出っ張りは減っても、ヒートポンプの置き方次第で騒音リスクが残ります。
必要に応じて防振ゴムや防音部材、配置変更を検討し、見積もり段階で対策の可否と費用を確認してください。近隣トラブルは解決コストが大きいため、最初の計画が最重要です。
寒冷地仕様・水圧・入浴人数での選び分け
選び分けは、寒冷地仕様、水圧、入浴人数の3つを整理すると考えやすくなります。地域の最低気温に応じて一般地か寒冷地仕様を選び、冬季の安定運転と凍結リスクを避けます。
シャワーの勢いを重視する場合や浴室が2階以上の場合は、標準圧か高圧かを早めに決めます。元の水圧や配管条件によって体感は変わるため、現状の不満が水圧なのか、配管や水栓の問題なのかも切り分けると判断が正確になります。
容量は人数だけでなく、入浴時間が集中するか、追いだきが多いか、来客があるかで調整します。交換の場合は、今の不満を要件化し、湯切れ、圧、音のどれを優先的に解消したいかを先に決めると、薄型でも納得のいく機種選びができます。
まとめ|薄型は「設置条件」と「コスト・効率」で比較して選ぶ
薄型は奥行き制約や景観面で強い一方、価格や効率、機種の選択肢に制約が出やすいのが実情です。
薄型エコキュートの比較は、まず角型が置けるかを確認し、置けない・動線を潰す・境界に干渉するなどの課題がある場合に薄型を優先する流れが基本です。薄型は奥行き方向の制約に強く、設置可能性を広げられます。
一方で、薄型は本体が高くなりやすく、機種によっては年間給湯保温効率が角型より下がることがあります。長期利用を前提に、工事費込み総額と電気代、補助金まで含めた実質負担で判断することが重要です。
最終的には、設置スペースの実測と搬入経路、騒音配慮、必要な給湯圧と容量を先に固め、メーカーごとの薄型ラインナップから条件に合うものを選ぶのが失敗しない手順です。

