和式トイレから洋式トイレへ~費用・工事期間・補助金・選び方
ここでは、和式トイレから洋式トイレへのリフォームについて、費用相場や工事期間、補助金・助成金の活用、さらにはトイレの種類・選び方などを総合的にご紹介します。
リフォームを検討中の方は、ぜひご参考ください。
目次
和式トイレを洋式トイレにリフォームするメリット
足腰の負担が軽減される
衛生面が改善し、掃除も楽になる
節水効果で水道料金が抑えられる
和式トイレを洋式トイレにする費用相場
便器本体の価格:組み合わせ式・一体型・タンクレス
和式から洋式へ変更する際の工事費用は?内装・配管・電気工事
追加費用が発生しやすいケース(排水位置変更など)
洋式トイレの種類と選び方のポイント
組み合わせトイレ・一体型トイレ・タンクレストイレの違い
機能(自動洗浄・温水洗浄など)で比較する
メンテナンス性や耐久性もチェック
種類別:洋式トイレをご紹介!
和式トイレを洋式トイレにする工事の流れと期間
和式トイレ撤去と床上げ工事
洋式トイレ本体の取り付けと配管接続
工事期間の目安と注意点
和式トイレから洋式トイレにリフォームできないケースと対処法
スペース不足や排水方式の制限
建物の構造上の問題・築年数による配管劣化
費用を抑えるためのポイント
複数業者からの見積もり比較
簡易取り付け型洋式トイレの活用
節水トイレや機能を最小限にしたプランの検討
和式から洋式へのリフォームで利用できる補助金・助成金・減税制度
介護保険で最大18万円まで支給される住宅改修費
自治体のバリアフリー化助成金・減税制度
節水・省エネトイレ導入で使える優遇措置
施工事例:和式から洋式トイレへリフォームした事例紹介
事例①:バリアフリー化を目指した内装リニューアル
事例②:簡易水洗トイレから洋式水洗トイレへ交換
事例③:狭小スペースを活かしタンクレストイレを導入
和式トイレを洋式トイレにリフォームするメリット
和式トイレはしゃがむ姿勢を必要とするため、足腰に大きな負担がかかりやすいというデメリットがあります。一方、洋式トイレは便座に座って使用する構造であるため、高齢者や妊娠中の方でも安心して使える点が魅力です。また、小さなお子さんでもサポートがしやすく、トイレ習慣を身につける段階でも利便性が高まります。
さらに、最新の洋式便器には節水機能が搭載されている製品が多く、水道料金の節約にもつながります。少ない水流でも汚れをしっかり洗浄してくれたり、自動洗浄機能のついたモデルも登場しています。便座を温める機能がついたものを選べば、冬でも快適にトイレを使用することができます。
これらの点から、和式トイレから洋式トイレへのリフォームは多くのメリットをもたらしてくれます。
足腰の負担が軽減される
和式トイレの使用にはしゃがむ姿勢が求められますが、洋式トイレは座って使えるため足腰への負荷が大幅に緩和されます。高齢者や要介助者にとっては特にこの点が重要で、リフォームをきっかけに手すりを取り付けることでより快適に、安全性が高まります。日頃のトイレ動作が快適になると家庭内での転倒リスクも減らせるのがメリットです。
衛生面が改善し、掃除も楽になる
和式トイレに比べ洋式トイレは便座まわりが汚れにくく、飛沫や臭いの拡散が抑えられます。フチなし便器や着脱式便座など、清掃性に配慮した機能も登場しており、日々の掃除時間を短縮できる点が魅力です。特に水アカや尿石の付着を防ぐ特殊コーティングを採用したモデルは、清潔さを長期間維持しやすいでしょう。
節水効果で水道料金が抑えられる
最新の洋式トイレには、少量の水で強力に洗浄する機能が標準装備されていることが多く、結果として水道料金を抑えられます。昔のトイレと比べると洗浄水量が半分以下になっていたりと、年間単位で見ると大きな節約効果を得られます。環境に優しいだけでなく家計にも優しいのが、洋式トイレの大きな特徴といえます。
和式トイレを洋式トイレにする費用相場
和式トイレを洋式トイレへリフォームするための費用は、主に「便器本体の価格」「工事費用」「追加作業費用」の3つに分類されます。一般的に30万円から50万円ほどが目安とされますが、選ぶトイレのグレードや内装の仕上げ方によって金額は大きく前後します。事前に複数の見積もりを比較し、納得のいく価格帯を探すことが大切です。
多機能トイレやタンクレスなど、ハイグレード製品を選ぶ場合は本体価格が高額になりやすい傾向にあります。一方、必要十分な機能を備えたスタンダードなタイプを取り入れることで、費用を最小限に抑えながらも快適さを得ることもできます。
便器本体の価格:組み合わせ式・一体型・タンクレス
便器本体の価格は、トイレの構造や機能によって大きく変化します。組み合わせ式は便器と便座が別になっているため価格が比較的安価で、一体型は洗浄力や清掃性の高さから人気があり、タンクレスは見た目のスッキリ感や高級感が特徴です。いずれのタイプも機能性に優れたものが数多く販売されており、予算と好みに合わせて選ぶことができます。
組み合わせトイレの本体・工事の費用相場
組み合わせトイレは便座のバリエーションが豊富で、洗浄便座から温水洗浄便座まで好みに応じてカスタマイズできる点が大きな魅力です。便器自体の価格は比較的リーズナブルで、工事費と合わせて20万~40万円程度に収まるケースもあります。機能性とコストパフォーマンスを重視したい方には適した選択肢といえます。
一体型トイレの本体・工事の費用相場
一体型トイレはタンクや便座が一体化しており、デザイン性が高いのが特徴です。シルエットがスリムで掃除もしやすいため人気が高まっていますが、やや価格帯は高めになります。工事費と合わせると25万~40万円程度が相場となり、スタイリッシュな空間を演出したい方におすすめです。
タンクレストイレの本体・工事の費用相場
タンクレストイレは水道圧を利用して洗浄するため、タンクが必要ありません。その分スペースにゆとりが生まれ、見た目もシャープな印象になります。高級モデルが多いことから、本体価格は高くなる傾向にあり、工事費を含め25万円~40万円以上になる場合もあります。デザイン性や先進機能を重視する方向けのハイグレードタイプです
和式から洋式へ変更する際の工事費用は?内装・配管・電気工事
トイレリフォームでは、ただ便器を交換するだけでなく、床上げや配管位置の調整などの工事も必要になります。和式トイレの場合は床の段差をフラットにしたり、新たにコンセントを設置したりといった作業が増えるため、工事費用は10万~20万円ほどかかるケースもあります。リフォーム前に具体的な工事内容と合わせて施工期間を確認することが大切です。
追加費用が発生しやすいケース(排水位置変更など)
トイレの排水位置が新しい便器の仕様に合わない場合、配管の位置変更が必要になり追加費用がかさむことがあります。古い住宅では壁や床の補修が想定以上に必要になるケースもあるため、ある程度の予算を見込んでおくと安心です。施工業者と事前にしっかり打ち合わせを行い、追加工事の可能性についても確認しておきましょう。
洋式トイレの種類と選び方のポイント
洋式トイレは大きく分けて組み合わせトイレ、一体型トイレ、タンクレストイレの3種類があります。見た目のデザインや操作性だけでなく、洗浄方式や日々のお手入れの手間など、比較すべきポイントは多数です。家庭内の使用人数や使い方に合わせて検討すると、満足度の高い製品選びができます。
自動洗浄や温水洗浄、脱臭機能など、最新のトイレには便利な機能が豊富に搭載されています。しかし、使わない機能をつけすぎると予算がオーバーする場合もあります。メンテナンスのしやすさや耐久性、メーカーの保証体制なども含めて総合的に判断すると失敗が少なくなります。
組み合わせトイレ・一体型トイレ・タンクレストイレの違い
組み合わせトイレは便器と便座を自由に選べるためコスト面で優れ、一体型トイレはスタイリッシュさと機能性を両立しています。タンクレストイレはトイレ自体がコンパクトになり、空間をおしゃれに広く見せる効果があります。一方で、タンクレストイレは給排水の条件が必要だったり、停電時の使用制限もあるため、自宅の環境に合わせて検討することが大切です。
機能(自動洗浄・温水洗浄など)で比較する
自動洗浄はトイレを立ち去るタイミングで自動的に水が流れるため、流し忘れを防ぎ常に清潔感を維持できます。温水洗浄や便座ヒーターは快適性を高める一方、故障時の修理費用や電気代なども考慮が必要です。実際の使用場面をイメージし、毎日の暮らしに役立つ機能を優先して選びましょう。
メンテナンス性や耐久性もチェック
トイレを長く使うには、掃除のしやすさや耐用年数が重要なポイントになります。角が少なく、表面が滑らかで汚れが付着しにくい加工が施されたものは、日々のお手入れが格段に楽です。耐久性については、部品交換が容易なモデルやメーカーの保証範囲が長い製品を選ぶと安心できます。
種類別:洋式トイレをご紹介!
ここからは、代表的なメーカー別におすすめの洋式トイレをタイプごとにご紹介します。タンクレストイレ、一体型トイレ、組み合わせトイレそれぞれに特徴や価格帯が異なるため、目的に合ったモデルを見つけてみましょう。
タンクレストイレ
タンクレストイレは空間をすっきりおしゃれに見せたいときに選ばれることが多く、高い洗浄力を持つモデルも増えています。停電や水圧の低い地域での使用状況確認が必要ですが、スタイリッシュな印象と最新機能の組み合わせで人気を集めています。
TOTO ネオレスト NX/LS/AS/RS
TOTOの上位モデルで、多彩な洗浄モードと徹底した清掃性が魅力です。セフィオンテクトにより、便器に汚れが付着しにくくなっており、さらに、きれい除菌水を自動で噴霧し、使用後も常に便器内を衛生的に保ちます。何より高級感のあるデザインで、清潔性能、節水性能もトップクラスです。
LIXIL/INAX サティス X/G/S
LIXIL/INAXの上位モデルで、アクアセラミックにより汚れが付着しにくくなっており、洗浄時の水の流れが強力で、汚れ残りを最小限に抑えるのが特長です。便座まわりのレイアウトがシンプルで、掃除がしやすい構造になっています。選べるカラーやフォルムのバリエーションも豊富で、デザイン性を重視する方に人気です。
Panasonic アラウーノ L150/S160
Panasonicの上位モデルで、独自の泡洗浄システム(激落ちバブル)を採用しており、便器は陶器ではなく「スゴピカ素材(有機ガラス系素材)」が使用されており、汚れはもちろん、水垢や黒ずみ付きにくいのが特徴です。L150シリーズにはオゾンウォーターやナノイーXが搭載されており、除菌洗浄に特化されているモデルです。さらに節電機能も充実しており、ランニングコストを抑えたい方にも向いています。便座蓋の色だけを変えることができ、バリエーションも豊富でトイレ空間のアクセントにもなります。
一体型トイレ
一体型トイレはタンクや便座が一体化しているので、シームレスで掃除がしやすいのが特長です。デザインもスタイリッシュで圧迫感を与えにくく、リフォーム後の見た目を重視する方に選択されるケースが多いです。
TOTO GG-800/GG
一体型のなかでは比較的コストパフォーマンスが高く、望まれる機能がひと通り手に入るモデルです。節水洗浄と静音設計にこだわっており、夜間でも安心して使用できます。こちらもネオレストシリーズと同じくセフィオンテクトを採用しており、便器に汚れが付着しにくくなっています。多機能を備えながら操作もシンプルにまとまっているのがポイントです。
LIXIL/INAX プレアスLSタイプ
一体型ですがスリムなタンク部分を採用し、奥行きが720mmですっきりとしたデザインに仕上げています。洗浄方式のバリエーションが豊富で、飛沫や汚れをしっかり抑える工夫が施されています。サティスシリーズと同じくアクアセラミックを採用しており、日々のメンテナンスも楽々です。プラズマクラスターイオン搭載で、除菌・消臭に大きく貢献します。
Panasonic アラウーノV
有機ガラス系素材(スゴピカ素材)の便器と泡洗浄の組み合わせで、頑固な汚れの蓄積を防止します。フチ裏のない形状に加え、手入れのしやすさを考慮した設計が魅力です。便座や操作部のデザインもシンプルで、トイレ空間をすっきりまとめたい方に向いています。L150やS160ほどの高機能は必要ない方におすすめです。
組み合わせトイレ
組み合わせトイレは本体と便座を自由に選び組み合わせられるため、費用を抑えやすくメンテナンスもしやすいのが特徴です。収納やレイアウトの自由度も高く、機能やデザインをカスタマイズしたい人に人気があります。
TOTO ピュアレスト QR/EX/MR
シンプルなデザインの便器に、お好みのウォシュレット機能を追加できるシリーズです。フチなし形状で清潔さを保ちやすく、セフィオンテクトに加え、トルネード洗浄で便器内の汚れを効率的に洗浄します。価格帯も比較的リーズナブルな点が魅力。防汚性能が高く、日常の掃除の負担を減らしたい方に向いています。
QRはオーソドックス、EXはTOTO特有の丸みを帯びたデザイン、MRはマンション向けの壁排水モデルです。
LIXIL/INAX アメージュ便器
汚れにくいアクアセラミックや、フチレス形状のシンプル構造で掃除のしやすさが特徴です。洗浄性能(パワーストリーム洗浄)が高く、組み合わせる便座次第で温水洗浄や自動洗浄も搭載可能です。他のトイレと比べて価格が抑えられており、コストパフォーマンスに優れています。
和式トイレを洋式トイレにする工事の流れと期間
和式トイレから洋式トイレへのリフォーム工事では、既存の和式便器を撤去するところから始まります。その後、床上げ工事で段差をなくし、配管を新しい便器に合わせて取り回す作業が発生します。一般的には1~3日程度で終わることが多いですが、内装の張り替えや追加工事が必要になる場合はさらに日数がかかることがあります。
工事期間中はトイレが使えなくなる可能性があるため、仮設トイレの設置や近隣施設の利用など、あらかじめ代替手段を考えておくことが大切です。作業スケジュールを把握し、生活に支障が出にくい時期に計画的にリフォームを進めましょう。
和式トイレ撤去と床上げ工事
最初に行うのは既存の和式便器の撤去作業です。繊細な作業が必要になることもあり、床や配管が痛まないように丁寧な解体が求められます。その後、洋式トイレを設置しやすいように床をフラットにする床上げ工事を行いますが、コンクリート補修や防水施工などを含む場合もあるため、施工内容をよく確認することが大切です。
解体工事になるため、近隣へのお知らせも欠かさず行いましょう。施工業者から近隣住民へお知らせするケースもあります。
洋式トイレ本体の取り付けと配管接続
床の調整が完了したら、新しい洋式トイレ本体を設置し、排水管や給水管を接続します。便器の取り付け位置がずれると水漏れや傾きの原因になるため、プロの技術が重要です。最後に電気工事が必要な場合はコンセント増設などを行い、洗浄便座や照明を正常に使えるようにします。
工事期間の目安と注意点
和式から洋式へのリフォームは、撤去と床上げ、配管工事で1~3日ほどが目安です。ただし、老朽化した配管の交換や壁紙の全面張り替えなどを含む大掛かりなリフォームの場合、1週間以上かかることもあります。施工の途中で予想外の不具合が見つかることもあるため、日程に余裕を持ったスケジュールを組むと安心です。
和式トイレから洋式トイレにリフォームできないケースと対処法
建物の構造や配管の設計によっては、和式トイレからのリフォームが困難なケースがあります。例えば、スペースが極端に狭く便器のサイズが確保できない、あるいは排水方式が特殊で住宅の枠組みを大きく変えないと対応できないなどです。こうした場合、業者と入念に相談して最適なプランを模索しましょう。
スペース不足や排水方式の制限
トイレ空間が極端に狭いと、洋式トイレを設置するための体の向きや足元スペースが確保できません。また、床下排水ではなく壁排水の場合や、水圧が十分でない地域では、タンクレスタイプの設置が制限されることがあります。このように物理的条件が原因でリフォームが難しい場合は、レイアウト変更やコンパクト便器の検討など、柔軟な対策が求められます。
建物の構造上の問題・築年数による配管劣化
築年数が古い住宅では、配管そのものが劣化していることがあります。リフォームによって配管に負担がかかると、すぐに水漏れや詰まりが発生するリスクもあります。こうした場合は、配管ごと交換する大規模工事が必要となるため、専門業者と入念に打ち合わせを行い、安全かつ確実な施工プランを立てることが重要です。
費用を抑えるためのポイント
トイレリフォームは決して安い買い物ではないため、少しでも費用を抑える工夫が求められます。業者により提案内容や見積もりもさまざまなので、複数社から情報を集めるのがおすすめです。機能の過剰投資を避けて、自分に本当に必要なオプションだけを選ぶことも重要になります。
複数業者からの見積もり比較
業者によって扱うメーカーや工事のノウハウ、アフターサポートの体制に違いがあります。そのため、1社だけでなく複数の水道業者やリフォーム会社に声をかけ、見積もりとプランを比較することが大切です。価格だけでなく、施工実績や保証内容もしっかり確認しておきましょう。
簡易取り付け型洋式トイレの活用
配管や床の大幅な工事をせずに、既存の和式便器に簡易的な座部を取り付ける製品も存在します。足腰がつらい方にとっては応急的な対策として有効で、コストを大幅に抑えられるケースがある点が利点です。ただし、本格的な洋式と比べて快適性や衛生面は劣るため、目的や予算に合わせて検討しましょう。
節水トイレや機能を最小限にしたプランの検討
トイレは長く使う設備の一つなので、節水タイプを選ぶとランニングコストを抑えることができます。高機能なトイレは初期費用が高くなりがちですが、必要のない機能を外したモデルにすれば、導入時の負担を大幅に減らせます。将来的なメンテナンス費用も見越し、コスト全体で比較検討しましょう。
和式から洋式へのリフォームで利用できる補助金・助成金・減税制度
リフォーム費用は高額になりがちですが、各種の補助金や助成金、減税制度を活用することで大幅に負担を減らせる可能性があります。バリアフリー化や省エネ化など、国や自治体が推進している取り組みと合致する内容であれば申請を通しやすい点もメリットです。
介護保険で最大18万円まで支給される住宅改修費
要介護認定を受けている方は、住宅改修費として最大18万円まで支給される制度の利用が可能です。和式トイレを洋式トイレに替えることは、足腰への負担を減らすバリアフリー改修の一環として認められやすいケースが多いです。利用条件や申請方法は自治体により異なるため、事前に自治体に確認をとりましょう。
自治体のバリアフリー化助成金・減税制度
各自治体が独自にバリアフリー改修に関する助成金や減税制度を設けていることがあります。高齢者や障がいを持つ家族と同居する世帯が対象となる場合が多く、助成金額も自治体によりさまざまです。申請には工事前の書類提出が必要になることもあるので、リフォームの計画段階で要件をよく確認しましょう。
節水・省エネトイレ導入で使える優遇措置
省エネリフォームの一環として、節水型や省電力型のトイレを導入すると税制優遇を受けられる可能性もあります。在宅でのエコ意識が高まっている昨今、こうした制度を活用して家計と環境の両面でメリットを得る事例が増えてきています。具体的な適用条件は国や自治体の施策により異なる場合があるため、事前に情報収集が必要です。
施工事例:和式から洋式トイレへリフォームした事例紹介
どのような空間でもリフォームの可能性はあり、実例を知ることで自分の住まいに合ったプランを考えやすくなります。ここでは、足腰への配慮から配管設備の刷新まで、それぞれに特徴的な施工事例を紹介します。
事例①:バリアフリー化を目指した内装リニューアル
高齢の両親と同居を始めることになり、和式トイレの段差を解消して洋式へ変更した事例です。手すりを設置し、床材もすべりにくいものに張り替え、安心して使えるトイレ空間を実現した例です。あわせて壁紙も明るい色調にしたことで、心理的にもリラックスできる仕上がりに。
事例②:簡易水洗トイレから洋式水洗トイレへ交換
地方の一部地域では使用されている簡易水洗トイレを、本格的な水洗トイレにリフォームした例です。配管工事が必須となるため費用はかさみますが、結果として衛生面や快適性が大幅に向上しました。洗浄力が高い洋式トイレを採用することで、日常の掃除負担も減らすことに成功しています。
事例③:狭小スペースを活かしタンクレストイレを導入
トイレ空間が狭く、タンクを設置する余裕がなかったケースでは、タンクレスタイプが大いに役立ちます。すっきりとした見た目になったうえ、使用感も良いと評判です。限られたスペースを最大限に活用でき、トイレ全体も明るくスタイリッシュになったという声が多く寄せられています。
信頼できる業者選びのコツ
トイレリフォームは住まいの中でも重要な設備の工事であり、失敗やトラブルが起こると日常生活に大きな支障が出ます。そのため、業者選びは慎重に行い、価格だけでなく実績や口コミ、アフターフォロー体制など総合的に判断しましょう。
実績と口コミ評価をチェックする
施工事例の豊富さや、具体的な数字で示される経験年数などは、業者を選ぶ際の1つの指標になります。口コミサイトや知人からの紹介などを通じて評判を確認することも有効です。特に和式トイレから洋式トイレへのリフォーム実績が多い業者であれば、予想外の工事が発生した場合でもスムーズに対応してもらえる可能性が高まります。
保証内容や追加費用の有無を確認
リフォームには大なり小なりイレギュラーが付き物です。工事後に不具合が出た場合、保証があるか、どの程度対応してくれるのかを把握しておきましょう。見積もり段階で、追加費用が生じるケースやその範囲が明確に説明されるかどうかも重視すべきポイントです。
まとめ:和式トイレから洋式トイレへのリフォームで快適な空間を実現しよう
和式トイレを洋式トイレに換えることで、足腰への負担を軽減し、清掃の手間を減らしながら衛生管理も楽にすることができます。費用相場は選ぶトイレや工事内容次第で大きく変動しますが、補助金や助成金を活用すれば出費を抑えられる可能性があります。さらに、トイレ本体の機能やデザインも多彩ですので、自宅に合った最適なプランを見つけましょう。
施工期間は一般的に1~3日程度で完了するものの、想定外の追加工事が必要になるケースもあります。事前に複数の業者から見積もりや施工プランを取り寄せ、保証内容なども含めて比較検討するのが得策です。リフォーム後は快適性と節水性を兼ね備えたトイレ空間になるため、長期的な目線で考えれば家族みんなの生活品質向上につながるでしょう。

