狭山市東三ツ木で、経年劣化により水漏れが発生していたトイレタンクの内部部品交換工事を行いました。
既存のTOTO製隅付ロータンクと便器はそのまま使用し、カクダイのトイレロータンク補修セット「662-320」と、ロータンクレバー「9489B」を取り付けています。
■施工概要
施工地域:埼玉県狭山市東三ツ木
工事内容:隅付ロータンク内部部品交換工事
症状:経年劣化による水漏れ
既存メーカー:TOTO
既存品番:不明
新設部品メーカー:カクダイ
交換部品:ボールタップ、ゴムフロート、ロータンクレバー
新設品番:662-320、9489B
施工範囲:トイレタンク内部の給水・排水部品および洗浄レバー
■ご相談いただいた内容
トイレタンクの経年劣化により水漏れが発生したため、部品交換工事のご依頼をいただきました。
トイレタンクの内部には、水位に合わせて給水を始めたり止めたりするボールタップと、タンクから便器へ流れる水をせき止めるゴムフロートが取り付けられています。
また、タンク前面の洗浄レバーは鎖を介してゴムフロートを持ち上げ、便器を洗浄する役割を持っています。
これらの部品はトイレを使用するたびに動作するため、長期間使用すると摩耗や硬化、動作不良が起こり、水が止まらない、便器内へ水が流れ続ける、レバーを操作しても正常に洗浄できないといった症状につながることがあります。
今回はタンクや便器本体に大きな破損が見られなかったため、劣化した内部部品と洗浄レバーを交換する方法で修理しました。
■施工前のトイレを確認
既設設備は、壁際にタンクを設置し、洗浄管を通して便器へ水を流す隅付ロータンク式のトイレです。
タンクと便器が直接組み合わされた一般的な密結型トイレとは異なり、タンクが便器の後方上部に独立して設置されています。
既存の便器とタンクは引き続き使用するため、陶器のひび割れや洗浄管の接続状態、止水栓まわりに大きな異常がないことを確認してから作業へ入りました。
■交換前のタンク内部を確認
タンクのふたを取り外すと、浮き球式のボールタップ、ゴムフロート、洗浄レバーから伸びる鎖などが確認できました。
既存部品は長年使用されており、タンク内部にも経年使用による汚れや変色が見られます。
水漏れの原因は一か所とは限らず、給水側のボールタップが正常に止まらない場合と、排水側のゴムフロートが排水口へ密着しなくなっている場合があります。
今回は給水側と排水側の部品に加え、洗浄レバーも交換する内容で施工しました。
■今回の施工について
既存のボールタップと洗浄レバーを取り外し
はじめに止水栓を閉め、タンク内の水を便器へ流してから残水を取り除きました。
給水が止まっていることを確認し、タンク内の既存ボールタップを給水管から切り離します。
続いて、タンク前面に取り付けられていた洗浄レバーと、レバーにつながっている鎖を取り外しました。
長年動かしていない固定部分は固着していることがあります。無理に力を加えると、交換しないタンクの陶器や給水管へ負担がかかるため、工具のかけ方を調整しながら慎重に撤去しています。
ゴムフロートを撤去して排水口を確認
タンク底部に取り付けられていた既存のゴムフロートも取り外しました。
ゴムフロートは、洗浄後に排水口へ戻り、タンク内へ再び水をためるための部品です。
ゴムの硬化や変形、表面の劣化が進むと、排水口との間にわずかな隙間が生じ、便器内へ水が流れ続けることがあります。
既存部品を撤去した後は、タンク底部の排水口、オーバーフロー管、給水部品の取付穴を確認しました。
カクダイ 662-320を取り付け
給水側と排水側には、カクダイのトイレロータンク補修セット「662-320」を使用しました。
この補修セットには、ボールタップとゴムフロートが含まれています。
新しいボールタップをタンクの給水口へ取り付け、周囲の部品やタンク内壁へ干渉しない位置に調整して固定しました。
ゴムフロートはタンク底部の排水口へ納め、洗浄後に正しい位置へ戻ることを確認します。
カクダイ 9489Bの洗浄レバーを設置
タンク前面には、隅付ロータンク用のカクダイ「9489B」を取り付けました。
洗浄レバーとゴムフロートを鎖で接続し、レバーを回したときにゴムフロートが適切な高さまで持ち上がるよう長さを調整します。
鎖が短すぎるとゴムフロートが排水口へ完全に戻らず、水が止まらなくなる可能性があります。
反対に長すぎると、レバーを操作してもゴムフロートが十分に持ち上がらず、必要な水量を流せない場合があります。
レバーの操作量、鎖の張り具合、ゴムフロートの開閉を確認しながら位置を合わせました。
■作業時のポイント
今回の修理では、給水を制御するボールタップ、排水口を塞ぐゴムフロート、洗浄操作を行うレバーをまとめて交換しています。
それぞれは独立した部品ですが、実際には互いの動作が連動しています。
ボールタップを正しく取り付けても、ゴムフロートが閉じなければ便器内へ水が流れ続けます。また、ゴムフロートに問題がなくても、レバーと鎖の調整が合っていなければ正常に開閉しません。
特に隅付ロータンクは、現在一般的な密結型トイレとはタンクの形状や部品の納まりが異なります。
既存の陶器や洗浄管を残しながら、限られたタンク内部へ部品を納め、給水・排水・操作の三つを正常に連動させる必要があります。
小さな部品交換に見えますが、調整ひとつで水の止まり方や洗浄状態が変わるため、気を抜けない作業です。
■作業完了
新しいボールタップ、ゴムフロート、洗浄レバーを取り付けた後、止水栓を開けて給水を再開しました。
タンク内へ正常に給水されること、適切な水位で給水が止まることを確認しています。
洗浄レバーを操作し、ゴムフロートが正常に持ち上がること、タンク内の水が洗浄管を通って便器へ流れること、洗浄後にゴムフロートが排水口へ戻ることも確認しました。
あわせて、給水管との接続部分、タンク外側、洗浄レバーの取付部分から水漏れがないこと、給水完了後に便器内へ水が流れ続けていないことを確認して作業完了です。
今回はトイレ本体を一式交換せず、経年劣化していた内部部品と洗浄レバーのみを交換することで対応できました。
トイレを使用していないのに水の音がする、便器内へ水が流れ続ける、タンクへの給水が止まらない、洗浄レバーが動きにくいといった場合は、タンク内部品や操作部が劣化している可能性があります。
水漏れを放置すると水道使用量が増えるだけでなく、別の部品へ負担がかかることもあるため、早めの点検がおすすめです。
■隅付ロータンクの部品交換に関するよくあるご質問
Q. 古い隅付ロータンクでも、内部部品だけ交換できますか?
A. タンクや便器の陶器、洗浄管、オーバーフロー管などに大きな破損がなく、適合する補修部品が用意できれば、内部部品交換で修理できる場合があります。既存品番が分からない場合は、タンクの形状や取付寸法、給水方法を確認して部品を選定します。
Q. カクダイの662-320では、どの部品を交換できますか?
A. 662-320は、給水を制御するボールタップと、タンク底部の排水口を塞ぐゴムフロートを組み合わせた補修セットです。給水側と排水側の両方に劣化が見られる場合に、まとめて補修できます。
Q. 洗浄レバーも交換したほうがよいのは、どのような場合ですか?
A. レバーが固い、空回りする、戻りが悪い、腐食や破損がある場合は交換を検討します。レバー自体に問題がなくても、ゴムフロートとの鎖の接続部分が劣化している場合があります。交換後は、レバー操作とゴムフロートの開閉が正しく連動するよう調整します。
■関連する施工事例
トイレタンクの水漏れや内部部品交換をご検討中の方は、以下の施工事例も参考にしてください。
■この記事の施工・監修について
この記事は、株式会社R&A あい水道サービスが実際に行った隅付ロータンク内部部品交換工事をもとに、施工前のトイレとタンク内部、既存ボールタップ・ゴムフロート・洗浄レバーの状態、新しい部品の設置状態、施工後の給水・止水・洗浄動作と水漏れがないことを確認して記事化しています。
株式会社R&A あい水道サービスは水道局指定工事店として、宅内・敷地内のトイレ修理やタンク内部品交換、水まわり設備工事に対応しています。
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